バーチャル・陪審ハンドブック―もしも陪審員として裁判所に呼ばれたら
『12人の優しい日本人』には、
一般の人から選ばれた陪審員だけで話し合いが行われます。
しかし、実際の裁判員制度では裁判長が一緒に話し合いに参加するそうです。
これは、進行役と法律的な問題のサポートをする為です。
『12人…』では、有罪・無罪の違い、正当防衛、計画殺人、自殺、
いろいろな場合が考えられます。
それによって、どんな罪なるのか、
11号江口洋介の知識だけに頼ることになります。
演劇としては、上手に全員を取りまとめる法律の専門家がいては
面白くならないので、登場しないのでしょう。
しかし、実際の裁判員制度には法律については
その場で専門家のアドバイスがありますので、心配は要らないそうです。
ただ、その法律の専門家が上手な進行役かどうかは分かりませんが…。
私は「裁判員制度」に賛成です。
一般の人が常に(何かあったら)「裁かれる側」にしかいないことが不自然に思えます。
ニュースで納得できない判決を聞くこともあります。
法律を使うのは、法律の専門家だけのような感じが不自然だと思います。
常に先生から成績をつけられている生徒のような気分です。
裁判員制度は負担の大きい義務、と感じる方も多いようです。
しかし、これは判決に関われる権利ではないでしょうか。