【理性型】
まず、感情型の項をお読み下さい。
理性型にとって、言葉は「意味を伝える記号」に過ぎません。
感情型のように「良し悪し」は、基本的には含んでいません。
しかし、感情型と共に円滑に日常を送る為に、
理性型の多くは「良し悪し」を学習して身に付けます。
一見感情型に見えるタイプで、
感情型の行動を表面的に真似している、仮面感情型。
勿論、悪意で真似るのではなく、
感情型優位の状況の中で、熱心に学習した成果です。
もちろん、理性型といっても度合いがありますから、
感情型に近い人には、理解は容易いです。
反対に、極端な理性型の場合は、
感情型の言う「良し悪し」は理解できません。
学習も容易ではありません。
彼(彼女)は、感情型とのやり取りの中で、
常に言葉のチョイスを誤り、感情型の逆鱗に触れてしまうことになるでしょう。
しかし、理性型にとっては、どうにも理解できないのです。
彼(彼女)には悪意はないので、
感情型には特に気を使って対応しているつもりなのですが、
なかなか上手くいかず、相手を怒らせてしまうことによって、
結局は自分が傷付いてしまいます。
理性型とはいえ、
感情が無いということではありません。
悲しい思いや、辛い思いはします。
ただ、感情型と違うのは、感情型が悲しみだけに浸る最中にも、
理性型は同時に「モノの道理」が共存します。
その「共存」加減も、理性型の度合いによって異なります。
感情型の行動の基準が「感情」であるのに対し、
理性型の行動の基準は「理性(モノの道理)」です。
大きく根本が違うので、両者は相互理解が難しく、誤解を招く危険があります。
反面、自分にはない画期的な発想を持っていると感じられるので、
互いに魅力に思い、惹かれ合うことも多いでしょう。
好意を感じる事は、相手への理解の第一歩ではありますが、
常に、理解できない部分が存在する可能性が高いでしょう。