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私ってつくづく、ハードルが低いなあ〜って思います。
でもワンコにはそれでいいじゃん!って思うのです。
幸いなことに、私が今いる環境が犬に優しいのかもしれません。
そりゃあ、どこにも犬を嫌いな人はあるだろうし、同じ犬飼でも考え方はそれぞれだろうし…
ただ、概ねおおらかな気がします。
皆さん優しい。。。
「レオちゃんの声がしたから、来てみたの〜あっちの方からも聞こえたのよ」って^^ありがとうございます。
今日も、子供たちとゴミを拾って、その後、レオにオヤツをあげてもらったりして。
レオはわんわん言うけど、楽しかった。
で、考えてみたのです、私のハードルの低い理由。。。
もしかして、老人ホームで働いていたから?
あのですね、認知症の方が一杯いるフロアとかを担当したこともあるんです。
これがね、絶対に、自分の思う通りにならないんですよ。
色々、仕事のタイムスケジュールがあって、夜勤だと一人でそれをしなくちゃならないワケで、だから、お年寄りにも「大人しく」していていただきたいワケです。
ところがね、これがね、絶対、思う通りにならないんですよ。
やって欲しくない時に、もっともやって欲しくないことをしてくれたり、暴れちゃったり、何度も何度も「お財布が〜」って言って寝てくれなかったり。。。
でもね、最初は、これは「認知症」のせいだと思っていたのです。
「あの人達が認知症だから、こんなワケの分からないことになるんだ!」ってね。
ところがですよ、先輩の夜勤明けの朝の申し送りには「異常なし」なんです。
あれ?徘徊は?不眠は?ないの?なんで???
で、先輩の夜勤を実際に覗きにいくと、静かなんですねえ^^;なんで??
稀に、誰か起きてくる。
「お財布が…」「ああ、そうなの、困ったわね…あ、お茶飲む?」
そんな感じで、皆でお茶を飲む。静かにお話をする。一緒にいられる仕事は続ける。
暫くして「もう、遅いから、今日は横になった方がいいわよ」とお部屋へ誘導。。。
私には、最初から「この時間には部屋のベッドに入っている」という目標があって、そうしていて欲しかったのです。だから、焦って強引にベッドへ誘導したりして、でも、納得いかないお年寄りは余計に不安をつのらせて、再度、ベッドを抜けて出て来る。私は色々しなくちゃいけないのに、私を追いかけ回すので、困って、どんどん口調もキツくなる。お年寄りは増々混乱して不安になる。。。という悪循環。
私の対応が悪かったんだorz
もちろん、関係が出来るまで戸惑う場合もあります。
でも、私の都合に合わせるのではなくて、その人がベッドへ入りたくなる「状況」を探す。
その状況の再現を心がける。
認知症と診断されても…いえ、認知症だからこそ、こちらの心情には敏感な気がします。
言葉にならないコチラの何かを敏感に読み取ってしまう。
だから、記憶として「私」を認識してくれなくても、常に安心な空気のある人…というのは見分けているような、その継続で、記憶は繋がらなくても関係が積み上がっていくような手応えは感じていました。
その対応の中で、最もイケナイのは無理をさせることでした。
お年寄りですから、現状維持で十分なんですよね。
無理をすると、少しずつ積み上げたモノが、一回の無理で全て崩れてしまったりします。
せっかく、信用してくれたのに、失った信頼だけはハッキリと記憶に残るようです。
いえ、私は最初を除いてはそういう大きなヘマはなかったと思うのですが、時々やってくる管理職の方は、「あちゃ〜」ってことがあったように思いますよ^^;
無理はしない、高望みはしない、自分の都合(やって欲しいこと)を求めない…そんなクセがついたようです。
これはワンコには良かったかな、と思います。
ワンコに対してハードルを低く出来るのは、この経験のためかもしれない、と思い至ったのでした。
「ハードルを低く」というのは「目標を低く設定する」ということではなくて…「目標は設定しない」くらい大胆なものかもしれないです。
ワンコが出来ることを探して、褒める…ああ、チャーリーママさんの記事に繋がった気がします^^
いえ、認知症の方に無理をさせない為にも、同じようにしていたと思うんですよ。
ただね、普通は無理ですよね。
自分が高齢な方なら、「今日を維持すること=向上した」と認められるでしょうが、普通は現状維持は向上とは思えないですものね。
高齢だと、機能低下も若干であれば、思ったより落ちなかった…という意味で向上とも捉えられる。
もっと出来るハズ!なんて思ってしまうと、焦りも出て来る。なんで出来ないのか?って。。。
素敵なドッグライフの設計図を持ってしまった人と、身内を介護している方は、ハードルを下げるのは難しいかもしれないですね。
私も、自分の両親の機能低下を受け入れられるか…不安です。
あと、子育てと犬育ての大きな違いは、子供さんの成長でしょうか。
犬も成長するとは思うのですが、子供さんは最終目標として、親からの独立がありますから、親御さんもそれを念頭においていると思うんですよね。
だから、子供さんは少しずつ目標をあげて導いていくのも、親のつとめなのかもしれない。
そうして、親もとを独立すると、今度は自分で自分に目標を課して人は成長するのかもしれない。
でも、犬は最後まで子供なんだと思います。
自分が「目標」を持ってしまっていないか?焦った時は考えるようにしています。
目標を持つから「出来ない」ということになる。
犬に「私の目標」を、押し付けているんですよね。
始めから目標がなければ、一回でも褒められれば犬は「向上」したことになるさ♪って。
ただねえ〜、私個人(ワンコ除く)に対しては、もう少し、人生に明確な目標を持たないとイカンかな〜って、最近は焦ってますけどね^^;自分にもハードル低いんですわ。。。