さやかさん家のくぅちゃんが、このごろちょっと吠えちゃうそうです。
僭越にもワタクシ、オヤツ作戦をオススメしてしまいました。
そうしたら、改めて色々思うことがありました。
「オヤツで吠えの強化にならないか」
これが一番心配するところですよね。
私も…ちょっと心配だったかも^^;
「吠えの強化になる」という発想は、
「吠え」たら→「オヤツ」ということだから、ということだと思うのですが、
やってみて分かったのは、それはどうも人間側の一方的な思惑で、
当のワンコは、こっちの思惑には気付かず、とんでもなく効果的でした。
ただ、飼い主さんの誤った使い方ってやっぱりあると思うのです。
吠えの強化にはならないのだけど、
「交換条件なんだから、こういう時はオヤツもらえるでしょ?」
と、犬に「要求」させてしまうようになる。
アイリスの『ガウリン福ちゃん』
http://www.iris-pet.com/wan/gaurin_fuku/92_01.html
私ねえ、我家も同じガウリン仲間だから、と
レオが来た当初からこのマンガは見ていたんです。
でも、いつも「なんか変だな」と思うことばかり。
ユカクマさん、なんか違うよな〜ってずっと思っていました。
で、今回オヤツのことを考えていて、
このvol.92「見たんだけど!」で分かりました。
飼い主さんがオヤツを「ご褒美」と位置づけて、
そのことに頑に拘り過ぎている。
「ご褒美」として決めた「条件」がクリアできているか否か、
そもそも、その条件がワンコとの間で「同じ」というコンセンサスが取れているのか?
ユカクマさんが判断に迷ったのは、
福ちゃんとの「条件」の合意が出来ていないからでしょうね。。。
私、オヤツをご褒美として明確な条件をつけなくてもいいんじゃないか?
って思うのです。
オヤツの使い方って実は色々あって、
確かに、このユカクマさんのような、
コチラの意思を理解してくれて、
何かが出来た時のご褒美(「正解です!」みたいな)で使う、
というのもあるのですが、
それは、きっと、オスワリとか伏せとか、
このコマンドにはコレだよ、というような「正解の合図」の時なんじゃないかと。
その他にもある使い方、
それが、苦手なもの怖いものに出会った時のオヤツなんだと思います。
結果として、「オヤツをあげる」ということは同じなんですが、
コチラがどういう気持ちでいるか、というのは非常に重要な気がします。
あのですね、少し前に『たまごクラブ・ひよこクラブ』のTVCMで、
「泣きピタ」っていうのやってたじゃないですか。
http://women.benesse.ne.jp/tamahiyo/pita/
私は、コレなんじゃないかな?って思うのです。
最初はすぐ近くを走る自転車を気にしながら、
ガフガフとオヤツを食べていたレオですが、
そんなレオにオヤツを差し出す時の私の心境は、
0歳児に赤ちゃんせんべいをあげるものでした。
赤ちゃんが泣いてしょうがない時に、
普通は、泣き止め!と叱る人はいない(いたら虐待)
普通は、
0歳児の赤ちゃんに怒っても仕方ないことをコチラが理解しているからですよね。
「あらあら●●ちゃん、どうしちゃったのかな〜
あ、あれ〜おせんべあったよ〜食べる〜?」
みたいな、そんな感じ。
赤ちゃんをあやすときって、けしてご褒美にオヤツをあげるのではなく、
「気を逸らす」為ですよね。そうなんですよ、気を逸らすね。
こういうつもりでオヤツを使っていると、
ユカクマさんのように悩むことはない、
どこで使い、どこで必要ないか、それは自ずと分かって来る。
そうすると、ワンコの方も「今は条件に叶ったよね?」と、
実は、微妙にずれた条件で要求してくることもない。
ので、レオは苦手な人や自転車や車を見たからとオヤツを要求することはないです。
吠えなくなることで、自然にそういう場合のオヤツは必要がなくなりました。
あと、「●●したからオヤツ」という考えを捨てて、
「名前を呼んだらオヤツ」という気持ちで、
唐突にオヤツをあげるのも効果的です。
呼ばなくても、気が向いたらオヤツでもOK!
そうするとサプライズに対してワンコが期待するようになる。
本当です。
だから、ワンコにとって世の中の煩わしいことよりも、
飼い主さんが呼んでくれることが一番のご褒美になるんだろうと思います。
何より「●●したらオヤツなんだよね」という気持ちに犬がならない。
「交換条件」があるとしたら、それは
「私(飼い主さん)があげたかったから」
それでいいんだと思います。
何でもない時にあげたいからあげる、もアリだし、
上手のオスワリできたからあげるも、アリになる。
さやかさんが犬は「4歳くらい」とおっしゃています。
私は最近思うのは、4歳の場合もあるし、0歳の部分もある、です。
妙に賢いところもあるんですよ。
そうすると4歳、いや5歳児にも負けないな!なんて思うし、
犬同士の付き合いを見ていると、
これはもう、人間の社会なんかよりも、
ずっと紳士(淑女)的な大人社会を築いていると思うこともあります。
レオも、実に大人な振る舞いをすることがあります。
反面、レオのような「怖いもの」と対峙してしまった時などは、
0歳児対応が丁度良い感じがします。
犬同士の社会でなら大人でいられる犬が、
人間社会の中では理解できないことが多く、
0歳児のように混乱しているのも無理はないのかな、と納得できます。
それなのに、人間が「●歳児くらいの知能はある筈」と、
ハードルをあげてしまうと、
犬にはとても辛いと思うのです。
我々だって、ちょっと努力して出来ることと、
相当努力しないと出来ないことってあるし…
下手をすると、レオに対して「車に向かって吠えないで欲しい」というのは、
私に「オリンピックで金メダルをとれ!」というくらいハードルの高いことかもしれない。
でも、レオが怖いものに対しては0歳児なのだ、と受け止めることが出来れば、
素直に「よちよち」と(言わないですけどね)いう気持ちになれます。
あああ、人間社会での…たとえば会社なんかて、
「これぐらい出来て当たり前」という先輩にあたってしまうと辛いですよね。。。
でも、先輩としては自分の出来ることのハードルを、
新人に対して下げるということが出来ない人も多いよね。。。
意外と我が子(ワンコ)に対してハードル高かったンだなあ〜って、
赤ちゃんせんべいを与えながら思いました。
こんなことが怖いなんて…
とは思いますが、その事実を受けとめる事が出来るようになってから、
レオが変わったと感じます。
**********10.04.29 追記***************
まっちゃんママさんからいただいたコメント↓
犬が平静でいる時は、どうやったらあのおやつがもらえるだろう、と考えているんだと思います。それで、おすわりしてみたり、わん!っていってみたりして、もらえると、また次もやってみる。。。これを上手に「訓練」に利用する。
犬がパニックでいるとき(意識が飛んでいるとき)に、気をそらすためにあげるおやつは、それとは違いますよね。
おやつを要求して吠えるときにおやつをあげれば(犬は冷静に交渉をしていますから)吠えは強化されるし、飼い主は犬に脅迫されているかのように感じながらおやつをあげ続けなければならないと思ってしまう。(何かおかしい状態)
犬がパニックのときにおやつをあげると、おやつのおかげで怖さを忘れた状態が定着していく。だんだんパニックにならなくなるのでおやつは自然にいらなくなる。(まっちゃんはお風呂のパニック、自転車や子供とのすれ違い、一緒にいたメンバーが途中でいなくなる、などの「意識が飛ぶ」シチュエーションでつかいました。もう今はなしで平静にしています。)
おやつをつかうの、つかわないの、議論は虫一郎さんの言う通り、飼い主の意識の持ち方ひとつだ、と思います。
↑ここまでです。
このいただいたコメントのおかげでぐっと分かり易くなりました。
何より私が^^;ありがとうございます。
あと、コチラも再読オススメ。
チャーリーママさんのオヤツの記事。
http://charlie1210.blog113.fc2.com/blog-entry-51.html