気になる講演が二つ。
特に私の中で共通項は無かったハズなのですが…
続けてみてみたら…
けしてまとまっていないです。
色々なことがボワーンとあるので、
とりあえず忘れないうちに書きます。
自閉症や発達障害についても不勉強です。
間違っているかもしれません。
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『ジル・ボルト・テイラーのパワフルな洞察の発作』
サイトより……
「ジル・ボルト・テイラーは、脳科学者なら願ってもない研究の機会を得ました。広範囲に及ぶ脳卒中の発作により、自分の脳の機能―運動、言語、自己認識―が、1つひとつ活動を停止していくのを観察することになったのです。この驚くべき物語をお聞きください。」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/
jill_bolte_taylor_s_powerful_stroke_of_insight.html
『テンプル・グランディン: 世界はあらゆる頭脳を必要としている』
サイトより……
「子供の頃に自閉症と診断されたテンプル・グランディンが、彼女の脳の働き方について話します。彼女の“絵で考える”能力が、一般的な脳が見落としがちな問題の解決に役立つと言います。世界は、自閉症の領域にあるとされる人たち−視覚型思考者、パターン型思考者、言語型思考者や全ての風変わりな天才達−を必要としていると訴えます。」
http://www.ted.com/talks/lang/ja/
temple_grandin_the_world_needs_all_kinds_of_minds.html
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ジル・テイラーさんは脳科学者。
脳溢血を起こしたのは左脳。
それによって「不思議な右脳体験」をしたんですね。
テンプル・グランディンさんは、アスペルガー症候群という自閉症。
始めは「なんだか話し方かな?声かな?似てる気がする」って思ったんです。
そう思ったおかげで、カエデさんが動画を見つけて下さいました。
そのおかげで改めて動画を見て…なんか色々「!」となった。
ジル・テイラーさんは脳出血で左脳が機能停止する。
左脳は、言語等を司るわけですが、それ以上に「自分の境界」も認識させているのですね。
左脳を失ったことで、ジルさんは自分の体と寄りかかっている壁との境が分からなくなる。
同時に、自分の体も今まで認識していた形を違うモノになってしまう。
指はかぎ爪のようになったり…奇妙な形になってしまう。
右脳が見せる世界は、左脳が見ている世界と全く違うらしい。
自他の境が無くなるからこそ、
自分が全体となる。
文字通り世界が1つとなる幸福感に包まれた…という。
かたや自閉症。
自閉症も自他の区別がつきにくいらしい。
発達障害と言われるものの中に自閉症も入るようだが…
自閉症の子に「●●ちゃん、ごはんを食べましょう」という言い方は分かりにくいそうです。
「●●ちゃんはごはんを食べます」と言った方がいいらしい。
自分が自分であって全体でもあるから…ではないか?
http://tosikunn.blog100.fc2.com/blog-entry-52.html
「左脳発達障害」…なるほど!です。
http://www.dr-kobayashi.com/cerebral.html
こんなのもあります。
ジルさんは左脳に出血を起こすのですが…
私はきっと普段沢山使っている方の脳に出血が起るのだろう…と思っています。
老人ホームで働いていた頃、ほとんどの人が右に麻痺が出ていました。
つまり、左脳に出血があったとうことです。
仕事の分野として芸術家だな〜という方は、左に麻痺が出ていました。
私が感じただけなので、医学的なことデータ的なことは分かりません。
でも講演の内容からしても、ジルさんはそもそも左脳型であろうな〜という感じがします。
左脳優位でいる人にとっては、左脳の動きを止めてしまう位でないと、右脳的な感覚は分からないのかもしれませんね。
ツイッターで流行っている間違い探し。
ウォーリーを探せもそうですが…
これは、左脳型でも一生懸命探せば問題は解けるのです。
でも、右脳型の人は問題が解けるとかそういうことではなく、
その画像が目の前の表われた瞬間から、その異質な一文字(答)に目が釘付けになってしまうのです。
手がかぎ爪に見えるのと同じ機能なのだと思います。
ムツゴロウさんが、犬に手を出す時は、グーにして拳で…と言ってます。
開いた指は、犬にとって口を開けた顔に見える…というのはまさに、
ジルさんが見た「かぎ爪」なのでしょう。
自閉症の子供は光や音に大層敏感だと言います。
レオもそうなのですが…
私は、それを「小さなボリュームの音でも聞こえる」とか
「遠くの音でも聞こえる」とか「特殊な音が嫌い」とか…
光であれば「まぶしいのが嫌い」というようなレベルで捉えていました。
だから「こんな些細な事に反応してめんどくさいヤツだ」という感覚であったかもしれません。
小さな音にも敏感だから仕方ない、犬だから耳が良いのだ…という感じでした。
でも、多分、これも違うんだと思います。
音の大小もあるかもしれませんが…
とにかく、私に聞こえる音とは全く異質な「音」なのだと思います。
レオには、私にとっては何でも無く見えるモノが
怪獣の顔のように見えるのかもしれない。
ちょっとした光がとんでもない閃光に見えるのかもしれない。
単気筒バイクの発進音なんて…とんでもない大噴火みたいな爆音なのかもしれない。。。
多分、野生の中で感性を研ぎすませて生きる時には、
この感覚が大切なのではないでしょうか。
しかし、人間は左脳を発達させることで、危険を遠ざけ、
その分、不要となった感覚を使わなくなっているのかもしれない。
左脳が発達したから、自他の境がハッキリして、自己の利益にも敏感になってしまったのかもしれない。。。
それと、私はグランディンさんが「天才予備軍」と呼ぶのが気に入っています。
実際、そうだろうと思います。
優秀と言われる人はきっと「普通」の人の中から出ると思います。
でも「天才」と言われる人は、今は「発達障害」と言われている人の中からしか出ないのではないか…と思っています。
エジソンもモーツァルトも現代に生きていたら「発達障害」と診断されただろう…と言われています。
左脳の働きを抑えて、右脳を発達させないと「天才」の領域には辿り着かないのだと思います。
そう、右脳は「直観」型ですね。
左脳はじっくり考えます「現実」型。
子供は右脳を使うのが得意ですね。
ウォーリー探しはほとんどの子供が得意です。
もちろん、親御さんにとっては「ウチのコはスペシャル!」に思えるでしょうが、
あれは大体の子供が得意ですね。
成長と共に、自他の境を身につけて左脳が発達していくのかもしれません。
思春期の頃が右脳が発達するピークなのかもしれない。
この時に、培った創造的な力は生涯の財産となると思います。
しかし、多くの人は「普通の社会人」になる為に、
その『創造性』を捨ててしまいます。
子供っぽい夢や妄想を捨ててしまうのです。
確かに、創造…芸術など特殊な分野で「食べて行く」というのは、
多くの一般的な人に叶えられるものではないでしょう。
でも、その人が思春期までに培った創造性が、
どの位のモノなのか…誰にも分からない。。。
素晴らしい才能があっても、
それを捨ててしまう場合が大半なのだろうな…と思いました。
まだまだまとまりませんが…
ただ、とにかくどちらが優れているとかどちらが劣っているという事ではありません。
右脳派が少数派であることは確かです。
そして、人間界では少数派のことを「障害者」と呼ぶ習慣があるということ。