冬の写真ですけど、毛だらけだし^^;
私の服をカッコ良く言うとリメイクした自宅用(つまり作ってはみたものの人には見せられない)スリングでスヤスヤ(これはホント!)寝ているレオ様。
最初は抱いていても、
私に体重を預けなかった。
寝てしまうなんてアリエナイことだった。。。
最近、レオと折り合いが付いて来たのは
私が「三歳児だな」と理解して、出来ること出来ないこと、
させること、手伝うこと、受入れる事、導く事を整理できたからのような気がします。
過剰な期待をせず…
過大評価も過小評価も判断を誤らせます。
出来て欲しい事と、いずれ出来ることは違うかもしれない。
出来ないと決めつけてしまうのも未知を閉ざす。。。
以前のレオは、ものすごい臆病で、ポメラニアンのくせに!…
と思う位、好奇心の欠片も見せませんでした。
というのも、ポメ程好奇心旺盛な犬種はいないのではないか?と私は思っているのです。
その旺盛な好奇心こそがポメラニアンの魅力で、
好奇心旺盛で、何にでも首を突っ込むくせに、
「なんじゃこりゃあ〜〜!!」と驚いたり大騒ぎしたり、
そこが天真爛漫なポメの魅力だと思うのです。
見かけの可愛らしさとイコールの子供っぽい陽気さ。
ワガママなくらい幸せに育てられた元気な子供のイメージがポメです。
ワガママ…って書くと誤解を生むかな。
ちゃんと自己主張するってことです。
でも、愛されている肯定感のある子供だから、
「それは違うのではないか」という事柄の話し合いに応じる心のキャパがある。
そういう時には首を傾げながらコチラの話しを熱心に聞く努力をする。
そんなイメージ。
ところが、最初の頃のレオは何を見ても怖がり、
見知らぬものは一生懸命見なかった事にします。
荷物が届くと背中を向けてネタフリです。
ナナちゃんだったら、
「それなあに?」って大騒ぎで、真っ先に段ボールに顔を突っ込みました。
「犬は餌で釣られる」と思い込んでいる方は、
犬の行動の全ての理由が「餌」だと思っていたりしますよね。
こういう単純な好奇心に対しても、
「餌じゃないよ!」なんて言ったりする。
確かにそこから美味しいモノが出て来たら、それは当然うれしいけれど、
美味しいモノなんか出て来なくても、
多分、そんな事は箱を開けた瞬間の匂いで分かっているんじゃないかな。
それでも「なあに?」って確認したい「衝動」ですよね。
人間だった同じ。
全く興味の無いモノ、人でも珍しいものや、初めて見るもの、芸能人だと一応見ておこう…
みたいな、そういう衝動。。。
レオにはそもそも、そういうのがなくて…それって生きている事を楽しんでいるのだろうか?
という素朴な疑問がありました。
だから「メンタルキャパシティー」という概念を知った時、ピンと来ました。
http://www.dogactually.net/blog/2011/01/post-26.html
ドッグアクチュアリー
http://charliemama.weblog.to/archives/305421.html
チャーリーママさん
http://bard.jugem.jp/?eid=1011
私の記事
それでレオを「強く」してあげようと思った。
「強く」というのは究極は刀を抜かない侍…ハウザーやヨーゼフなんですけどね。
レオが簡単に吠えるというのは、すぐに刀に手をかけて、
オレは刀持ってるんだぞ!抜こうと思ったらいつでも抜いちゃうんだぞ!!
のワンワンでしょ?
でも、レオは通常の怖さでは抜けないんですけどね。
そういう臆病さがある。
抜けない弱さではなく、抜かない強さを目指す!
まずは、簡単な家の中の怖いもの克服。
とにかく、ちょっと狭い所に顔を突っ込む事もできませんでした。
5センチくらいの高さの段ボールの中に入った玩具を取ることもできません。
玩具に向かって吠えて、私を呼びました。
私が麻薬捜査犬ごっこと呼んでいる遊び…
(正しくは麻薬探知犬なんですね^^;)
最初はオヤツを紙に包んで与えました。
紙を食い破るところからです。
紙を食べてしまうのではないか?
私はむしろ異食させない為に、私は紙に関心がないよという事を知らせる為に、
オヤツを包んで与えました。
紙はオヤツを手に入れる為の障壁でしかない。
ナナちゃんは歯に当たる色んなモノに執着があったので、
そこらへんの勘が何となくあったのです。
もし、紙に執着する様子が見えたら、
熱心に齧りだす前に、気を逸らす事です。
絶対に「あ、それ!」とか「紙!」とか、絶対言わない!仕草もしない。
全く平静を装って、単にふと思いついてオヤツを取り出したような感じで呼ぶ。
レオにはこれで通じました。
逆に、私が失敗したのは、スーパー等でもらう薄いビニール袋やビニールのキレッパシです。
これは「もし飲み込んだら危ない」とどうしても思ってしまって、
必死になってしまったのが、レオに感づかれました。
手の届かないところに置く事が第一ですが…
速やかに撤去。
逆にオヤツで此れ見よがしに気を引いてはイケナイ。
次もオヤツの為にビニールを探すようになる。
これがナナちゃんでした失敗です。
ナナちゃんには「餌で釣る」をやってしまったのでした。
ナナちゃんは、まるで物々交換か買物の感覚…私達を下取り屋さんだとでも思ったのかしら?
次々と思いがけない「危険なモノ」を見つけては、
ワン!「これ食べちゃうよ〜」と言うようになりましたorz
これは典型的な失敗の対応。
コチラが関心を持っている事を感づかせない。
名前を呼んでオヤツで、オヤツをしている間に速やかに撤去。
叱って「コレはダメなの、危ないのよ!」と言い聞かせようとする、
鼻先にくっつけて「ダメ」なんてやるのが最悪ですね。
さて、レオは紙を破ると、その先にオヤツがあることを理解しました。
その後、紙を二重、三重にしたり、小箱に入れたり…
紙を食い破った事を褒めます!
褒めちぎります!
でへへ〜と満足そうに笑うレオ。
そして、次の段階では、それを隠すことにしました。
最初は、鼻を使うことすら知らない。
でも、私が鼻を鳴らして床を這うと慌てて、私より先に見つけようとしました。
最初は見える場所。
取れる場所。
それから、難易度を上げて行って、
見えない、高い、物陰、布団の下…
そうするウチに、狭い所へ顔をツッコミ、
段ボールを覗き込むようになってきました。
1回や2回じゃないです。コツコツと。。。
その過程で、レオが私に頼るようになりました。
見つけたけれど、取れない…と。
ヒントや手助けを求めるのです。
だから、ちょっとだけ手前に動かしたりしました。
最初は完全に「取ってくれ」だったのです。
でも、私はちょっと動かして「ガンバレ!やってみな!」と。
すると、ちょっとトライしてみる。
まだ無理!
もうちょっと手前に…の繰り返し。
そうして、すっかり手前に出て来てしまうのですが、
それでも、自分でくわえた時に「すっごーい!」「強いねえ〜!」と褒めました。
そのウチ、自分が取れそうだと思うと、
私の手をかき分けるように取って行くようになりました。
今でも「ちょっと取れない!」と言いますが、
取れそうになると「もういい、出来る!」という感じです。
これが…なんか私の中の「三歳児」のイメージでした。
例えば、ペットボトルの蓋を開けられるようになりつつある子供。
でも、最初の固い所は無理。
「ちょっとやって」と言われ、キュッとひねる。
すると「もういい!」と取り上げて、最後の蓋を開ける瞬間は自分がやる…そんな三歳児。
自分には未だ無理で出来ない事がある、
しかし、出来ることはやりたいという、大人を上手に頼れる関係。
これが正しい依存心かな〜と思います。
メンタルキャパシティーを磨く…
出来ない事は虫一郎が助けてくれる…
そういう経験が、外で怖いモノに出会った時に、
インターセプトを受入れる、いずれは自分からその位置、
脚側に付ける事に繋がるのだろうな…と思います。
レオ程に、人間への不信感を持っていないコだと、
飼主さんの足の向こうに自分から隠れてしまうコも多い。
せっかく最初のスタートラインには立てているのに、
「挨拶しなさい」と、リードで釣り上げて他犬の前に引きづり出したりする飼主さんも多い。
せっかく犬本来が持つ「人間を信頼する」という気持ちで頼ってくれているのに…。
それが怖がっている犬にとってどんなに過酷な事か…知って欲しい。
しかし、怖がりで可哀想だから犬を避ける…だけに徹する必要もない。
人間の子供のスポーツトレーナーのように、
飼主さんも、犬をトレーニングしてあげる事が出来る。
怖いモノは少ない方が幸せだと思う。
本当に恐ろしいモノは恐ろしてくても良いけれど、
過剰に怖がるのは可哀想だ。
怖くない…ということを教えて上げたい。
最近のレオはポメらしくなりました!
荷物のチェックは怠りません。
私が何か食べていると、
一応確認に来ます。
とりあえず口に入れたりもします。
あ、思いだしました!
散歩中…まあ、一人旅をさせていたのですが…
散歩の時は最初から草むらとか怖がらずに入って行きました。
これは…本能?なのでしょうか。
人工物は怖がりましたが、
草や木や石、水は怖がりませんでしたね。
それは行くに任せていました。
匂い嗅ぎも止めた事はありません。
猫エサ&糞を拾い食いした事もありましたが、
無言で回収を心がけました。
何にでもリスクはあります。
でも避けてはいけないリスクもあるような気がします。
リスクを避けたつもりが更なる問題行動に繋がったのでは意味がない。
拾い食いには反応せずに対応。
草むらのノミダニには虫除けスプレー。
草むらに怖がらずに入って行けるというのは、
それを支えていたのは「衝動」ですから、
ちゃんと「生きる楽しみ」があったワケで、
レオにとって、この衝動は大事な手がかりであったような気がします。
私は、レオという犬にとって、
それらのリスクよりも、生きる喜びを実感出来る衝動と、
その達成感の方がずっと利益は大きいと思いました。