あさイチ見てたら、秋元康が出てた。
おニャン子もAKBにもさして興味の無い私だから、
秋元康は知ってるけど…今では太巻のモデル程度の意識しか無く……
それが、オープニングからその話題だからむしろ食いついた^^;
プロデューサーとして最初に出てたら見てなかったかも^^;
私が「プロデューサー」の認識を間違えていたんだね、きっと。
プロデューサーって「創る」人だと思ってた。
それには「完成」のビジョンがあって、そこにむかってスタッフをまとめていく人なんだと思っていた。
でも、秋元さんは…
オーディションで選ばれる人の話しをしていて、
自分の良い所を知っている人は面白く無いって言ってた。
例えば、アムロちゃんに憧れて、アムロちゃんにソコソコ似てるコも、
隣にアムロちゃんが来たら負けちゃうんだからダメだよね…って。
ああ〜成る程『あまちゃん』の中で、
有村架純ちゃん演ずる若き春子がオーディションに落ち続けたのはそういうワケだったのだ。
「0.1を育てるのだ」って言ってた。
「予定調和はダメだ」って言ってた。
予定調和で安心するのはある。
例えば『水戸黄門』『サザエさん』や『相棒』を代表とするテレビのサスペンスドラマ。
これらは予定調和で見る人をホッと安心させる。
ここら辺で、私の「プロデューサー観」が「あれ?」となった。
私のイメージする「完成」を目指しているのがプロデューサーであるならば、
「予定調和」が最も好ましい筈だ。
人々を動かす時に「こうしたら、こう動くだろう」位の先を呼んで「人を動かす」みたいなのがプロデューサーだと思っていた。
でも…違うんだ。
「人生はチョコレートキャンディー。開けてみるまで何が出るか分からない」…だ。
フォレスト・ガンプだ。
http://quotations.livedoor.biz/archives/50535760.html
「0.1を育てるのだ」
0.1って…「芽」が出てるのだろうか?
0じゃないけど、どんな「芽」かすら分からないのではないか?
「仕掛人」って言葉が浮かんだ。
芽はあるけど、どこにどう伸びるか、育つか分からない芽を、
良い土壌だけ用意して、そこにポン!と放り出す。
あとは、全力で、出させる!伸ばす!育てる!……って感じかな。
とにかく、伸びて来た芽を育てる。
そういう事なんだと思う。
「悪い芽は早く摘まないと」みたいな事を言うけれど、
本当にそれが「悪い芽」なのだろうか?
表面的に見えているモノが「悪い」モノに見えても、
その芽の伸びて行く方向全てが悪いのか?
その芽を摘もうとしたことで、
伸びる方向を失って荒れてしまうのではないのか?
子育て=仔犬育てだ…って思った。
幼体は全ての可能性を持っている。
私はそんな風に思っている。
どれだけ「可能性を伸ばせるか」
それが「育てる」という事なのではないか?
悪い芽を摘む事に躍起にならずとも、
良い芽を育てるだけで、必要の無い芽は自然に枯れていくのではないか?
そもそも、それが「悪い芽」であるという判断が正しく出来ているのか?
犬の話しになるが、
「甘噛み」や「引っ張りっこ遊び」「オヤツ大好き!」……みたいな、
犬なら当然の行動に眉をしかめる人がある。
これらを「悪い芽」と判断して「早目に摘むように」「厳しく」「指導」する訓練士も未だに一杯いる。
それは本当に悪い芽なのか?
単に、犬の可能性を切り取って小さく小さくしているだけではないのか?
吠えても咬んでも……アクションが小さければ抑え込める。
そういう侮りが「小型犬なら扱い易いだろう」という判断になるのだろうけれど…。
強制訓練でエネルギーの少ない、生命力の小さな犬にしてしまえば、
抵抗も反抗もしても小さい(ちょっと上目遣いする程度とか…)から
「良くなった」という事なのではないのか?
「悪い芽」と認定された芽も摘まれて伸びないが、
「良い芽」も伸びないだろうな。。。
または「悪い芽」と思って摘んだ為に、伸びる方向が強制的に曲げられて、
かえって「荒れる」という事もあると思う。
「ヤメて」のカーミングシグナルを理解しない飼主さんが、
シグナルを出している犬を叱ってしまう…とかね。
せっかく犬が顔を背けたりしているのに、
チョーク引いて顔をグイっと上げさせたりね。
唸ると「ダメ!」ってリード引かれてっていうのも多いよね。
無知な飼主さんは唸ったら次は咬む事になるから、
唸っちゃダメって思って未然に防いだつもりかもしれないけれど、
「唸る事」を止められた……というか、唸ったらリードがピンと張った犬は、
次には唸らずに「咬む」にいってしまったり…。。。
「悪い芽」か否かを判断するには、ちゃんと犬という動物を理解していないと難しい。
子供の頃、雑草を取るように言われたけれど、
雑草の芽も野菜の芽も、まだ小さな双葉で、私には全く見分けがつかなかった。
2〜3個慎重に抜いたら全部野菜の芽だったorz
オジサンは「もういいよ」って呆れてた。
そんな飼主さんは多い。。。
叱るのは難しい。
それだったら、とにかく褒めたらいいじゃん!って思う。
どんどん芽を出させる。
全部の芽は育たないから、成長につれて伸ばした芽だけ残る。
これが「好ましい行動を強化する」って事だと思う。
全ての芽に可能性があると信じて愛おしむ事が、
「育てる」って事じゃないのかな。
「悪いコにならないように」と剪定バサミを持って追いかけるような…
そういうのは……ねえ。。。
だから、飼主さんが全力で用意するのは、
犬が育つための「良い土壌」。
これには「犬という動物」をキチンと理解しなければならない。
ポエジーでファンタジーな愛の世界も良いけれど、
具体的な犬育てでは、それは一旦忘れた方が良いと思う。
そういう犬の理想像を持ってしまうと、現実は生々し過ぎる。
「夢に描いたワンコライフ」は大体実現しない。
かわいい洋服でドッグカフェで通る人に「可愛いわね〜」と撫でられ、
でも食べ物は欲しがらず足元でニコニコ笑って待っている。
……そういう犬もいるけれど、そういう犬に自分の犬を育てるには、
自分がまず「そういう犬を育てられる人」になってからじゃないと無理だ。
「勝手にイイコ」の犬もいるけれど、
それは倍率こそ違えど、宝くじを買うようなものだ。
と、私は思う。
最初のオーディションの話しに戻るけれど、
「アムロちゃんに似ている」というように、
「ドッグカフェで大人しく座って待っている犬」というような、
自分の「好み」があるなら、
むしろ「0.1の芽」という仔犬ではなく、
枝がしっかり育って「花」を咲かせている「成犬」を求めた方が良い。
仔犬から育てないと面白く無い…という人は、
「0.1の芽」を育てる事、どんな風に育つか分からない…というびっくり箱を楽しめる人でないと犬を苦しめる。
既に「花」が咲いている犬だって、
コチラがちゃんと心を込めれば、
新たな土地にだって根を下ろす。
犬ってそういう生き物なんだよね。
「花」からだって、どんな「実」がなるか、
腕によりをかけて育てる楽しみだってあると思う。
…というのがドッグアクチュアリーのこの記事かな。
どこから始める?犬との生活 (1) |
dog actually produced by GREEN DOG - 犬を感じるブログメディア
http://www.dogactually.net/blog/2009/10/post-7267.html
@dogactuallyさんから
検索してたら、こんな記事も見つけた!
「犬との折り合いの付け方」私に土ストライクだ!
犬と暮らしてなにがしたいのか? |
dog actually produced by GREEN DOG - 犬を感じるブログメディア
http://www.dogactually.net/blog/2014/03/post-511.html
@dogactuallyさんから
動物としての犬を理解したら、
どんな土壌が必要なのか自ずと見えてくる。
どうやら、秋元康というプロデューサーは、
そういう0.1の芽を集めて、とにかく「育てた」みたいだ。
「悪い芽を早目に摘む」なんて事をしたら、
今の指原莉乃ちゃんはいなかっただろうな。。。
私でも指原莉乃ちゃん位は知っている。
私でも知る程に育ててしまうのだから…やっぱり太巻は大物プロデューサーなんだな〜。。。